この記事では、「見切り千両」と「働き一両」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見切り千両(みきりせんりょう)」とは?
「見切り千両」とは、「投資で含み損を抱えた場合、損失がそれ以上膨らむ前に素早く見切りをつけた方が良いこと」を意味する相場の格言です。
ここでの「千両」とは「損が小さいうちに見切りをつけて、損失を抑えることは千両と同じほどの価値があること」の例えです。
「見切り千両 損切り万両」と表現されることもあります。
「見切り千両」の使い方
「見切り千両」は相場における格言の1つとして使われています。
「働き一両(はたらきいちりょう)」とは?
「働き一両」とは、江戸時代の米沢藩主「上杉鷹山(うえすぎ ようざん)」が残した格言の一節です。
正しくは「働き一両、考え五両、知恵借り十両」であり、「何も考えず働くのは一両の価値、自ら考えて働くのは五両の価値、人から知恵を借りて働くのは十両の価値がある」という意味を表しています。
「働き一両」の使い方
「働き一両」は格言のうちの一節であるため、それだけで意味を表すのは難しいと言えます。
格言が含める意味を正確に伝えたいのであれば、「働き一両、考え五両、知恵借り十両」と完全な形で用いるのが最適でしょう。
「見切り千両」と「働き一両」の違い
「見切り千両」は相場における格言の1つです。
対して、「働き一両」は江戸時代の米沢藩主「上杉鷹山」が残した格言の一節です。
「見切り千両」の例文
・『常に見切り千両の格言を念頭に置いてトレードするようにしている』
・『投資初心者は見切り千両を実行できずに、大きな損失を出してしまう人が多い』
「働き一両」の例文
・『社長は働き一両、考え五両、知恵借り十両の格言を新入社員たちへ贈った』
・『セミナー講師は働き一両、考え五両、知恵借り十両の格言を引用していた』
まとめ
「見切り千両」は「投資で含み損を抱えた場合、損失がそれ以上膨らむ前に素早く見切りをつけた方が良いこと」を意味する相場の格言です。
そして、「働き一両」は「働き一両、考え五両、知恵借り十両」の一節であり、江戸時代の米沢藩主「上杉鷹山」の格言になります。