この記事では、「事業自得」【じごうじとく】と「自縄自縛」【じじょうじばく】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「事業自得」とは?
自分が実行した行為により結果が悪い方向に向かうことを「自業自得」【じごうじとく】といいます。
安ければいいと手を出した土地に家を建てて住んでみれば、地面から有毒ガスが出て住めなくなっても自分が選んだのであれば誰も責められないのです。
このように、自らが原因で悪い出来事が起きて苦しんだとしても、文句が言えないといった状況で使います。
「自縄自縛」とは?
自ら縛ってしまうことで、思うように身動きが取れなくなってしまうことを「自縄自縛」【じじょうじばく】といいます。
自分の言動により自由を奪ってしまい、最終的には苦しんでしまうのです。
例えば、自分にそこまでやれる能力がないというのに仕事を無理に請け負ったり、責任逃れしていると人が去ってしまい、味方がいなくなってしまうといった場面で使われています。
「自業自得」と「自縄自縛」の違い
「自業自得」と「自縄自縛の違いを、分かりやすく解説します。
結果を考えず自らやったことが悪い結果になったのは自分のせいであり、他人を責められないという意味で使われているのが「自業自得」です。
知識もないのに手を出したためお金を失ったとか、中途半端にやって失敗したのは自分のせいであるため誰も責められないといった状況で使われています。
もう一方の「自縄自縛」はできないことに手を出したため、自らを苦しめるといった意味があるところが違う点です。
「自業自得」の例文
・『何も学ばず気軽に賭け事して負けたのは自業自得だ』
・『安ければいいと自らが手を出したのであれば、壊れても自業自得だ』
「自縄自得」の例文
・『相手に取引を中断されたのは、まさに自縄自得である』
・『部下の気持ちも考えず説教すれば、自縄自縛になる場合もある』
まとめ
似たような言葉を2つご紹介しましたが、意味や使う状況に違いがありますので、自分なりにうまく使い方を工夫してみるといいでしょう。