この記事では、「灯台もと暗し」と「傍目八目」の違いを分かりやすく説明していきます。
「灯台もと暗し」とは?
近いところはかえってわかりにくいことのたとえです。
灯台の下は暗いことから、このようなたとえをしています。
「もと暗し」の「もと」は、物の下という意味です。
灯台は遠くの方を照らしてくれますが、灯台の下には光を向けません。
そのため、遠くの方は明るく見えても、灯台の下の部分は暗いです。
暗い部分はよく見えず、何があるのかわかりません。
そういったことから、身近なことはかえってわかりにくいことをたとえています。
たとえば、大きな魚を求めて沖合で釣りをしていたとします。
しかし、大きな魚はまったくつれません。
仕方がなく岸に戻って釣りをしました。
すると、大きな魚が釣れるではありませんか。
遠くに行かないと大きな魚は釣れないと思っていたのに、実は身近なところで釣れたのです。
このようなさまを意味します。
「傍目八目」とは?
当事者よりも第三者の方が、正しいか正しくないか、得をするか損をするかを判断できるという意味です。
他人の囲碁をそばで見ていると、第三者の方が落ち着いて手を読める意からきています。
「傍目」は、わきから見ていることを意味します。
職場である部署が問題に直面しました。
その部署の人たちは大慌てです。
しかし、他の部署の人たちはその姿を冷静に見ています。
冷静だからこそ、どういった行動をすればよいのか判断できます。
第三者の方が正しいことを判断できるのです。
このようなさまを意味します。
「灯台もと暗し」と「傍目八目」の違い
「灯台もと暗し」と「傍目八目」の違いを、分かりやすく解説します。
前者は身近なことはかえってわかりにくいという意味です。
後者は、正しい正しくないなどを第三者の方が当事者よりも判断できるという意味です。
近くのものはわかりにくい、第三者の方が判断できると、意味合いは異なります。
まとめ
一方は「近くのこと」、もう一方は「第三者の方が」という意味を持っており、それぞれの言葉が意味するものは異なります。