この記事では、「曲折浮沈」と「二転三転」の違いを分かりやすく説明していきます。
「曲折浮沈」とは?
折れ曲がって浮き沈みがあること、物事がさまざまに変化するさま、という意味です。
「曲折」には、折れ曲がること、物事がさまざまに混じりあって変化することという意味があります。
簡単ではない、込み入っているということです。
「浮沈」には、浮いたり沈んだりすること、栄えたり衰えたりすることという意味があります。
本を出版することで説明します。
本を出版すると決まったのですが、出版までにはさまざまなことがありました。
取材をするつもりだったのに、予定が急にキャンセルされてしまった。
災害があり、印刷ができなくなってしまった。
この人に装丁をしてもらおうと思っていたのに、その人が突然亡くなり、別の装丁家を探さなければならなくなった。
こういったいろいろなことがあり、やっと出版できました。
こういった、事情が複雑なさまをいいます。
「二転三転」とは?
物事の方針や方向があちこちと変わって、なかなか定まらないこと、という意味です。
「転」には、ころがる、方向が変わる、変える、ころがす、ころがる、まわる、まわすという意味があります。
Aさんから、ある場所に出かけましょう、という話が出ていたとします。
一緒に出かける人たちはこれで決定だと思っていたのですが、あるときAさんが、別の場所にしようと言いだしました。
それに対して、他の人たちは仕方がないと思いました。
しかし、またAさんが別の場所にしようと言いだします。
目指すものが、ころころと変わっているのです。
このようなさまを意味します。
「曲折浮沈」と「二転三転」の違い
「曲折浮沈」と「二転三転」の違いを、分かりやすく解説します。
前者の場合は、物事がスムーズには進まず、事情が込み入っていることです。
後者の場合は、あれこれを方針や方向が変わり、なかなか決まらないことです。
込み入っているという意味は含まれていません。
まとめ
一方は事情が込み入っているという意味を含んでいますが、もう一方にはその意味はありません。