食品の無駄に関連して使われる言葉として「食品廃棄物」と「食品ロス」があります。
2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか」今回は、「食品廃棄物」と「食品ロス」の違いを解説します。
「食品廃棄物」とは?
「食品廃棄物」とは、「食品の製造や調理過程で生じた食用として利用されず廃棄されるものと廃棄された食品」を指す言葉です。
「食品廃棄物」の使い方
肉や魚野菜や果物などの食品は全ての部分を食べられるわけではありません。
肉や魚の骨は食べられない部分として捨てられますし、野菜や果物は種や皮を取り除いてから食用に使います。
食用として流通する食品のうち食べられないので捨てられた部分や売れ残りなどで食べずに捨てられたものを総称する言葉が「食品廃棄物」です。
「食品ロス」とは?
「食品ロス」とは、「食べられるのに捨てられてしまう食べ物」を指す言葉です。
「食品ロス」の使い方
食品は食べられる可食部とそれ以外の不可食部に分けられます。
我々が食べ物を食べる時は皮をむいたり骨をとったりして食べられる部分のみを選り分けて食べますが、可食部のすべてを食べきっているわけではありません。
皮付きでも食べられるのに皮をむいたりまだ肉の付いている骨を捨てたりなど可食部の中でも食べられずに捨てられている部分が存在します。
食べ物のうち活用されなかった可食部や食べ残して捨てられたもの、期限切れの廃棄品など食べようと思えば食べられたのに食べられなかった食べ物の総称が「食品ロス」です。
「食品廃棄物」と「食品ロス」の違い
「食品廃棄物」と「食品ロス」の違いは「不可食部」です。
「食品廃棄物」は骨や皮など食べられない不可食部も含むのに対し、「食品ロス」は可食部の無駄のみで不可食部の廃棄は含みません。
「食品廃棄物」の例文
・『食品廃棄物の削減に取り込む』
・『食品廃棄物の処理にはお金がかかる』
「食品ロス」の例文
・『食品ロスを減らせば食費も浮く』
・『食品ロスをなくすよう工夫して調理する』
まとめ
「食品廃棄物」と「食品ロス」は不可食部を含むかどうかで区別されます。
社会的な取り組みに関係する言葉なので正しい意味を憶えておきましょう。