この記事では、「まかり通る」と「通じる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「まかり通る」とは?
通用するを強めた言い方で、悪いことや良くないことが堂々と通用するというマイナスなイメージで使います。
例えば、「あんなことがまかり通るとは世も末です」「嘘がまかり通る世界は嫌です」などのように使います。
漢字では「罷り通る」と書きますが、あまり一般的ではありません。
「通じる」とは?
二つの場所や物事の間が経路などでつながっていることを意味します。
例えば、「この道は駅に通じている」「電話が通じない」などのように使います。
また、「通じる」は、意味や言葉が理解されることや、事情に詳しいことも意味します。
例えば、「彼の言っていることが通じない」「彼はこの業界に通じている」などのように使います。
「まかり通る」と「通じる」の違い
「まかり通る」と「通じる」の違いを、分かりやすく解説します。
「まかり通る」と「通じる」は、どちらも何かが世間に認められるという意味で使われますが、ニュアンスが異なります。
「まかり通る」は、「通じる」よりも強い表現で、悪いことや不正なことが許されてしまうという否定的な感じがあります。
その一方で、「通じる」は、良いことや正しいことでも使える中立的な表現です。
「まかり通る」の例文
・『格闘技界は、とんでもない精神論がまかり通る世界だ』
・『そんなことがまかり通るなら、何でもありだね』
「通じる」の例文
・『彼は世界にも通じる実力をもっている』
・『彼女は英語とフランス語に通じている』
まとめ
「まかり通る」と「通じる」は、どちらも認められることという似た意味を持つ言葉ですが、使い方に違いがあります。
「まかり通る」はマイナスなイメージで使われることが多く、「通じる」はプラスのイメージでもマイナスのイメージでも使われることが可能です。
それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。