野球とベースボール?この記事では、「軟式野球」と「硬式野球」の違いを分かりやすく説明していきます。
「軟式野球」とは?
単純に軟式球を使って、認知度の高いプロ野球や高校野球と同じルールで競技が行われるわけではありません。
軟式テニスと同様に軟式野球もまた日本発祥のスポーツです。
その歴史は古く大正時代のこと京都で生まれています。
少年野球向けに安全を加味した野球用ゴムボールが作られ、軟式球が一般向けに発売された1922年に軟式野球という言葉が誕生しました。
「硬式野球」とは?
硬式野球とはいわゆるベースボールで一般的な人が想像する野球に該当します。
アメリカ生まれで日本にはアメリカ人教師によって明治時代初頭に持ち込まれると爆発的に拡散。
明治末期には早稲田大学と慶応大学による早慶戦が加熱しすぎで中止になるほどでした。
前述した通り1922年に軟式野球が生まれたことにより、既存の野球は硬式野球として区別されることになりました。
「軟式野球」と「硬式野球」の違い
「軟式野球」と「硬式野球」の違いを、分かりやすく解説します。
この両者は使用球の違いがあるだけのように思う方も多いことでしょう。
しかしそれは間違いでグローブやバットもそれぞれの使用球に対応したものとなります。
例をあげると軟式球は硬式球よりも小さく軽いため、素材はそれに適したものになり、いわゆるグローブのポケットも小さく浅めになっています。
バットも当然ながら、耐久度が代わり木製バットではそれが顕著と言えるでしょう。
また細かな規則の違いもあり、軟式の学童野球では変化球の投球が禁止されていたりもします。
さらにはプレーヤーに求められるスキルも大きく違うと言えるでしょう。
近年の軟式球の仕様変更に伴い、多少は硬式球に近づいたと言われますが、投手では変化球が投げづらく、打者では遠くへ飛ばすのが難しいのは変わりません。
プレーする層も大きく違い、いわゆるリトルリーグは硬式球を使うものの少年野球は軟式球が使われます。
年齢が上がるごとに軟式野球の競技人口は減り、高校に至ると軟式野球部のある学校は激減。
かつてのPL学園のように硬式・軟式揃って強豪は希有の存在でした。
まとめ
軟式野球は日本発祥のスポーツで硬式野球はいわゆる野球を指します。
その違いは使用球だけに留まらず、用具、プレーヤースキル、ルールなどにまで及んでいます。
また競技人口は特に顕著で高校以上での軟式野球の衰退は否めませんが、草野球として軟式野球は今後も根強く残っていくことでしょう。