「色調」と「色相」の違いとは?分かりやすく解釈

「色調」と「色相」の違いとは?違い

この記事では、「色調」【しきちょう】と「色相」【しきそう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「色調」とは?意味

色の調子という意味がある「色調」【しきちょう】は、明るさや暗いといった明暗や、濃い薄い濃淡を表します。

例えば、赤には少し紫がかった濃い色や、林檎のような真っ赤に見える「色調」があり、少し角度を変える、色を足すだけで違った味が出るわけです。

使い方としては「垢抜けた色調」といった使い方をするときは、都会的に見えるお洒落な明るい色の傾向を表します。


「色相」とは?意味

紫や青、黄色、赤といった色を表すのが「色相」【しきそう】といいます。

人間が目で見たとき、目視で見えるその色を「色相」といい表すのです。

日本では色の基本になる24の相環を意味するものであり、1964年には日本色彩研究所がPCCSとの名称で発表しています。

また、色の表示方法の一三属性では配色の分割がJIS規格によって定められているのが「色相」です。


「色調」と「色相」の違い

「色調」「色相」の違いを、分かりやすく解説します。

「明るい色調」といったように、その色を見たときの明暗や濃淡を表現するとき使う言葉です。

明度と彩度のもう一つに「色調」があり、この3つが揃えば「色調」といいます。

もう一方の「色相」は緑や赤、紫といった色みを表し、光の波長の違いによりその色がまた違った色に変わってくるのです。

また、色相環という「色相」を円形状に並べた体系化したものにマンセル表色系やオストワルト表色系、PCCS、NCD_Hue&Toneという種類に分けられます。

「色調」の例文

・『この着物の色調は明るい色が出ていてとても惹かれる』
・『春らしい色調の服が好きな私は、着るだけで心が明るくなる』

「色相」の例文

・『PCCSで色相の感覚を養い、明度や彩度を身につけられる』
・『HSBの特徴を学べば、うまく色相の配置ができる』

まとめ

色に関係した言葉を2つご紹介しましたが、意味や使い方に違いがありますので、状況に応じてうまく使い分けてみるといいでしょう。

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