この記事では、「強意」と「強調」の違いを分かりやすく説明していきます。
「強意(きょうい)」とは?
「強意」とは、「文章表現において、文章の部分や語句が含める意味を強めること」という意味の言葉です。
「強意」の使い方
「強意」という言葉がそれ単独で使われるケースはほとんどないようです。
ちなみに、古文には「強意」の意味を持つ係助詞である「こそ」、「ぞ」、「なむ」や「強意」の助動詞である「つ」などがあります。
「強調(きょうちょう)」とは?
「強調」には以下の意味が含まれています。
・「ある事柄をとりわけ強く主張すること」
・「取引相場が上がろうとしている状態のこと」
・「絵画や音楽などにおいて、ある部分をとりわけ際立つように表現すること」
「強調」の使い方
「強調」は名詞としてや、動詞として「強調する」などのように使われています。
「強意」と「強調」の違い
「強意」は「文章表現において、文章の部分や語句が含める意味を強めること」という意味の名詞ですが、それ単独で使用されるケースはほとんどありません。
対して、「強調」は主に「ある事柄をとりわけ強く主張すること」という意味などを表す言葉になります。
「強意」の例文
・『古文の助動詞つには強意と完了の意味を持っている』
「強調」の例文
・『彼は演説にて、重大な部分で声を高めたり、何度も繰り返すことで強調して話した』
・『この章では、主人公とライバル、それぞれの生い立ちの描写が特に強調されて描かれている』
まとめ
「強意」は「文章表現において、文章の部分や語句が含める意味を強めること」という意味の言葉です。
そして、「強調」は「ある事柄をとりわけ強く主張すること」や「絵画や音楽などにおいて、ある部分をとりわけ際立つように表現すること」などの意味を含める言葉でした。
「強調」はそれ単独で使用される言葉ですが、「強意」がそれ単独で使用される例はほとんどないようです。