「使者」と「使い」の違いとは?分かりやすく解釈

「使者」と「使い」の違いとは?違い

この記事では、「使者」【ししゃ】と「使い」【つかい】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「使者」とは?意味

王様の使いで、他国からはるばる城に来て伝言する人を「使者」【ししゃ】といいます。

重大な伝言を任されることが多く、王様や役人などが他人には知られてはならない秘密事項を伝えるわけです。

ときに手紙に書いて渡すといった役目も担いますが、「使者」は命令を忠実に守るため、なんとしてでも相手に伝言するため最後まで全うしなければなりません。


「使い」とは?意味

親や兄弟といった家族からの用事を頼まれて請け負うことを「使い」【つかい】といいます。

日用品を買ってくるように頼まれてスーパーに行ったり、郵便ポストに手紙を出してくるよう親から頼まれたときは快くその頼みを引き受けるのです。

よく「使い」を頼まれるのが子供であり、「父親のお使いで店に行く」といった使い方をします。


「使者」と「使い」の違い

「使者」「使い」の違いを、分かりやすく解説します。

身分の高い人から用事を頼まれたとき、任務を果たすため自らが言葉や用件を受け取り、他国の王様や役人といった位の高い者へ伝言する役目を果たすのが「使者」です。

もう一方の「使い」は、子供が親から頼みごとを引き受けて、目的を達成するために行動します。

職場では上司から頼まれた部下が外に出て商品を購入したものを渡したり、書類を役所に出すといった行動を指すという違いがあります。

「使者」の例文

・『王様が開く晩餐会の日程を隣国の王に伝えるため、使者を走らせた』
・『王妃が危篤のため使者を走らせ、隣国にいる王様に伝えた』

「使い」の例文

・『胡麻油がなかったので、子供にお金を渡して使いに出した』
・『使いに出した孫が帰って来ないので、息子に伝えた』

まとめ

どちらも目的があって行動する人を指す言葉ですが、身分の高い者に伝言を頼まれるのが「使者」で、家族や上司といった目上からの頼まれごとを実行する行為を「使い」と覚えておくといいでしょう。

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