この記事では、「三味線」と「三線」の違いを分かりやすく説明していきます。
「三味線」とは?
三味線は、しゃみせんと読むのが正解な言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、数の名である三の漢字に、おもむきとかあじといった意味の味の漢字に、糸の様に細長いものといった意味を所有する線の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ三味線は、胴の両面に猫か犬の皮を張った上で、棹に3本の弦を張った日本の弦楽器を表すのです。
「三味線」の言葉の使い方
三味線は、3本の弦を持ち猫や犬の皮を使って製作される和楽器に対して使われる言葉となっています。
更に三味線は、銀杏の形をしたばちを駆使して演奏するという特徴もあるのです。
「三線」とは?
三線は、さんしんと読むのが一般的な言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、みっつやさんばんめ等の意味を持つ三の文字に、紐状のものといった意味を有する線の文字を加える事で誕生した言葉です。
以上の事から三線は、3本の絹糸を使用して演奏する主に沖縄県で使われている弦楽器を示します。
「三線」の言葉の使い方
三線は、沖縄県や奄美群島で用いられている小ぶりな弦楽器を表す際に用いられる言葉です。
胴体の両面に蛇皮を使い、3本の絹糸を角製の爪形の義甲を使って演奏する楽器に対し、この三線という言葉が使用されています。
「三味線」と「三線」の違い
三味線と三線の漢字表記を見比べれば、味の漢字があるかないかという違いがある事に気付けるものです。
所が他の2文字は同じであり、しかも見た目の形状もかなり似た弦楽器を表現する言葉同士となっています。
とはいえ三味線は、胴体には猫か犬の皮が用いられており、3本の弦を銀杏の形をしたばちで演奏する楽器を表すのです。
一方の三線は、主に沖縄県や奄美群島で使用され、胴の両面に蛇皮を張り、3本の弦を爪形の義甲を使って演奏する楽器を示します。
加えて三味線よりも、三線の方が一回り小さい、という違いもあるのです。
まとめ
2つの言葉は、味の漢字があるかないかの違いしかなく、共に3本の弦を持つ弦楽器を指し示す言葉となっています。
ただし三味線は、胴の部分に猫か犬の皮が使われ、銀杏の形をしたばちを駆使して演奏する弦楽器を表す言葉として使用されているのです。
対する三線は、三味線より一回り小さく、胴の部分には蛇皮が使われ、角製の爪形の義甲を駆使して演奏する、弦楽器という意味の言葉として用いられています。