最近になって急に見直されていますが、一時はほとんど見ることがなかったものとして、昭和の時代の子供たちは自分専用のレコードを持っていました。
ペラペラのその円盤を「ソノシート」と読んで大切にしていました。
それでは、この「ソノシート」とはどういう意味でしょうか。
また、「レコード」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「レコード」と「ソノシート」の違いを分かりやすく説明していきます。
「レコード」とは?
「レコード」とは、一時期は音楽を聴くための主要なソースとして普及していたもので、樹脂製の硬い円盤状のもののことを言います。
表面に溝が切ってあり、レコードプレーヤーの針でトレースしたものを増幅することによって、もとの音を再生することができます。
現在ではCDやオンライン購入などがメインなので、一部のマニアのためのものになっていますが、音の質は良く、今後もなくなることはないでしょう。
「アナログレコード」あるいは「ビニール」とも呼ばれています。
「ソノシート」とは?
「ソノシート」とは、昭和中期にポピュラーだった、ペラペラの薄いレコードのことを指すものです。
安価に作成できたため、子供向けの雑誌の付録などに多く採用されていましたが、簡単に折れたり傷がついたりしてすぐに聞けなくなってしまう欠点がありました。
「ソノシート」という名前は、これをメインに販売していた「朝日ソノラマ」の名前から来ています。
「レコード」と「ソノシート」の違い
「レコード」と「ソノシート」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、樹脂製の円盤状のものでプレーヤーによって音を再生することができるものであることは同じですが、製法と形状が違います。
ただ、一般的な名称としては包含関係になっているので、この2つの関係を簡単に説明するなら、ポリ塩化ビニルなどの樹脂から作られた音声を記録した円盤上のものをレコードと呼ぶが、そのなかでも薄く、柔らかく加工した安価なものを「ソノシート」と呼ぶ、ということになります。
まとめ
この記事では、「レコード」と「ソノシート」の違いを、解説してきました。
序文でも述べたように、実は最近再び「ソノシート」の良さが世界中で見直され、モードの世界で作られるようになっています。
今後、この流れがさらに大きくなって、もっと「レコード」をカジュアルに楽しむ人が増える可能性も十分にあるでしょう。