データの保存を表す言葉として「バックアップ」と「アーカイブ」があります。
2つの言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
今回は、「バックアップ」と「アーカイブ」の違いを解説します。
「バックアップ」とは?
「バックアップ」とは、「トラブルに備えてデータを複製保存すること」を意味する言葉です。
「バックアップ」の使い方
コンピューターにトラブルが発生するとデータが消失してしまう恐れがあります。
万が一のトラブルに備えて作業用データを複製し別の場所に保存しておくことを「バックアップ」といいます。
「バックアップ」があればトラブルでデータが消失してしまったとしても元のデータを利用しての復旧が可能です。
「アーカイブ」とは?
「アーカイブ」とは、「頻繁に使用しないデータを別に分けて長期保存しておくこと」を意味する言葉です。
「アーカイブ」の使い方
利用頻度の低いデータを日常的に使用するデータと分けての場所に長期保存しておくことを指します。
「アーカイブ」は元々図書館における閉架書庫や資料室のような普段使わない書物や資料を納めておくための収蔵室を意味する言葉です。
資料を収蔵室に納めるように使わないデータを別の場所に納めておく行為を指す言葉として「アーカイブ」が用いられています。
「バックアップ」と「アーカイブ」の違い
トラブルのための備えとして保存しておく復旧用のデータが「バックアップ」、使用頻度が低いため別の場所に分けて長期保存されるデータが「アーカイブ」という違いで区別されます。
「バックアップ」は復元用のデータなので常に新しいデータを保存しておくのに対し「アーカイブ」は古いデータをそのまま保存しておくという違いがあります。
「バックアップ」の例文
・『作業の途中でバックアップをとる』
・『バックアップからデータを復旧する』
「アーカイブ」の例文
・『使わないデータをアーカイブにまとめる』
・『アーカイブから役立ちそうなデータを探す』
まとめ
「バックアップ」と「アーカイブ」はデータを保存する目的の違いで区別されます。
何のために保存するデータなのかを基準に区別してください。