手でやることを意味する言葉として「手仕事」と「手作業」があります。
よく似た意味で使われる2つの言葉ですがどのような違いで使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「手仕事」と「手作業」の違いを解説します。
「手仕事」とは?
「手仕事」とは、「手先を使って行われる仕事」を指す言葉です。
「手仕事」の使い方
労力を重ねて何かを作り出したり果たしたりする行為のことを「仕事」といいます。
仕事と一口に言っても内容や働く場所はさまざまでいろいろな種類に分類されます。
仕事の種類の中で人の手で行われる仕事を指す言葉が「手仕事」です。
元々は縫い物のような非常に細かく繊細な指使いが要求される手先の仕事を指す言葉でしたが、現在では大量生産ではない丁寧に手で行われる仕事を指す意味で使われています。
「手作業」とは?
「手作業」とは、「機械を使わず手で行われる作業」を意味する言葉です。
「手作業」の使い方
機械を使って大量に処理したり効率よく進めたりするのではなく人力のみで作業することを表します。
機械を使って行われる機械作業の反対語として使われることが多く、機械でやれる作業なのに手でやっているというニュアンスが込められています。
「手仕事」と「手作業」の違い
「手仕事」と「手作業」の違いは「価値」です。
手でやることで新たな付加価値が生まれる仕事が「手仕事」、機械でやっても手でやっても価値は変わらないのにコストなどの理由から手でやっている作業が「手作業」という違いで区別されます。
品質やブランド価値などの理由により機械を使わずわざわざ人の手で行うのが「手仕事」、できれば機械化したいが人力により行われている作業が「手作業」です。
「手仕事」の例文
・『手仕事の良さが見直されている』
・『手仕事で作られた着物』
「手作業」の例文
・『箱詰めは手作業で行っている』
・『手作業なので時間がかかる』
まとめ
「手仕事」と「手作業」はほとんど同じ意味ですが微妙にニュアンスが異なります。
微妙な違いを意識して使い分けましょう。
