この記事では、「農業」と「林業」の違いについて紹介します。
農業とは?
農業とは、土地を利用して野菜や果物、花などの作物を栽培したり、家畜を飼育したりして乳や肉、卵、毛皮などを生産する産業のことをいいます。
最も代表的な農業は、日本人の主食となる米を栽培する稲作です。
日本では約300種類の品種が栽培されています。
それからイモや豆などを栽培する畑作もありますし、野外の畑で野菜を栽培する露地野菜などもあります。
ビニールハウスを使った野菜や果物の栽培、リンゴやミカンなど旬の果物を栽培する果樹栽培など様々です。
牛や豚など肉を得るための畜産や乳を得るための酪農なども農業の1つになります。
林業とは?
林業とは、山林で樹木を伐採して木材を生産する産業のことをいいます。
木材は住宅などの建築資材や家具を製造するための資材として用いられます。
日本では住まいを始めとして、家具や雑貨、生活用品など様々な木製品が作られてきた歴史があります。
そのため林業も古くから行われてきました。
林業では植林や伐採、間伐、枝打ちなどを行います。
日本の木材の受給率は4割程度で、森林が豊富にある国としてはそれ程高くありません。
その理由としては、海外の安い木材に押されていることが挙げられます。
日本の樹木は急斜面にあるので、木材として活用するにはコストが高くなってしまうのです。
農業と林業の違い
農業は作物を栽培したり、家畜を飼育して肉や乳などを生産する産業です。
それに対して林業は、山林の樹木を木材として生産する産業になります。
木は木材として活用できるまで何年もかかりますが、農業は1年に1度は収穫できることが多いです。
ただし、リンゴや柿など果物を栽培する場合、木を植えてから実がなるまで何年もかかることもあります。
まとめ
農業は米や野菜、果物を栽培したり、肉や乳を生産するため家畜を飼ったりします。
林業は山林の樹木を木材にするものです。