この記事では、「グローバリズム」と「ナショナリズム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「グローバリズム」とは?
「グローバリズム」=“globalism”とは、「地球を1つの共同体として、世界を一体化しようとする思想」を意味する言葉です。
「地球」という意味を指す英単語“globe(グローブ)”に由来しており、日本語では「地球主義(ちきゅうしゅぎ)」とも訳されます。
具体的には、国や政治、文化など、国境という垣根を越えた経済活動を拡大させようとする考え方を指し、以下がその例となります。
・情報技術の発達による世界中の人々とのコミュニケーションの簡易化
・パスポートなしでの国の往来
・共通通貨による経済活動の自由化
・関税や輸入制限の緩和や撤廃による貿易の自由化
「EU(欧州連合)」は共通通貨「ユーロ」を導入し、貿易や経済の自由化を推し進めました。
「ナショナリズム」とは?
「ナショナリズム」=“nationalism”とは、「民族や複数民族が国家を形成し、文化や言語、宗教、歴史などを保持、発展させ、国内的には統一性を、対外的には独立性を維持、強化することを目指す思想」を意味する言葉です。
「国家」や「国民」、「民族」や「種族」という意味を含める英単語“nation(ネイション)”に由来しており、日本語では「国家主義」や「国家主義」、「民族主義」とも訳されます。
「グローバリズム」と「ナショナリズム」の違い
「グローバリズム」と「ナショナリズム」の違いを、分かりやすく解説します。
「グローバリズム」は「地球を1つの共同体として、国や政治、経済や文化などにおける国境を取り払い、世界を一体化させようとする思想」を表す言葉です。
対して、「ナショナリズム」は「国民や民族から成る国家を統一し、独自の文化や歴史などを守り、発展させ、対外的に独立性を維持、強化することを目指す思想」を表す言葉です。
元々は「グローバリズム」を目指す流れが強い傾向にありました。
しかし、その「グローバリズム」を目指した欧米諸国で移民問題が巻き起こった今、「ナショナリズム」を目指す声が高まっているようです。
まとめ
「グローバリズム」は「地球を1つの共同体として、国境を取り払い、世界を一体化しようとする思想」を意味する言葉です。
逆に、「ナショナリズム」は「民族や複数民族から形成される国家、及び文化や言語、宗教、歴史などを保持、発展させ、国内的には統一性を、対外的には独立性を維持、強化することを目指す思想」を意味する言葉でした。