「時流」と「風潮」の違いとは?分かりやすく解釈

「時流」と「風潮」の違いとは?違い

この記事では、「時流」「風潮」の違いを分かりやすく説明していきます。

「時流」とは?

「時流」とはその時点で世の中の人がどういった物の考え方をしているか、どういったものが好かれあるいは嫌われているかなどを指す言葉です。

こう言った社会全体で共通した考え方などは水の流れのようにその時々で変化していくものなので、その時代の流れという意味で「時流」という言葉が使われます。

社会全体で共通した考え方といっても全員が全員同じ考えを持っているわけではなく、「時流」に沿わない考え方を持っている人も当然いるので、「時流」はその時々の絶対的な価値観ではなく社会全体がもつ共通認識の傾向くらいの言葉です。


「風潮」とは?

「風潮」とは時代の移り変わりとともに変化する考え方の傾向です。

「時流」とほぼ同じ意味の言葉ですが、このファッションは古臭くてダサいという「風潮」や何々を趣味にしている人間は迷惑な人が多いという「風潮」のように、しばしば発言者にとって好ましくないというニュアンスで使われます。

とは言え完全にネガティブなニュアンスの言葉というわけではなく、好ましいことにもどちらでもないことにも使われる言葉です。


「時流」と「風潮」の違い

「時流」「風潮」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらも時代によって変わる世間一般での考え方の傾向を指す言葉ですが、良い傾向という意味合いも悪い傾向という意味合いも含めずフラットに使われるのが「時流」です。

それに対して「風潮」は良い傾向や良くも悪くもない傾向についても使われますが、好ましくない傾向について使われる事が多いというのが違いになります。

まとめ

基本的な意味では「時流」「風潮」は同じ意味を持ちますが、その傾向が好ましいかどうかで使われる場面が変わります。

「時流」は好ましいかどうかを問いませんが、「風潮」は好ましくない場合に使われることが多い言葉なので、自分で使う場合もその意味合いに従って使い分けるとよいでしょう。

違い
違い比較辞典