「金品」と「物品」の違いとは?分かりやすく解釈

「金品」と「物品」の違いとは?違い

違いがわかりにくい似たような表現として「金品」「物品」があります。

2つの言葉はどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「金品」「物品」の違いを解説します。

「金品」とは?

「金品」とは、「金目の物」を意味する言葉です。


「金品」の使い方

現金や貴金属など極めて価値の高いものを指します。

本来は金銭と品物を指す言葉で品物については価値の低いものも含んでいましたが、現在はすぐに換金できるような金銭的価値の高いものを表す言葉として使われており価値のないものや安いものは含まれません。

特に種類や内容を問わず漠然と価値の高いものを表す時に使う言葉で現金以外に金属や宝石類、高級ブランド品や有価証券など価値が高く換金性の高いものを示す時に用いられる表現です。


「物品」とは?

「物品」とは、「実物が存在する品」を意味する言葉です。

「物品」の使い方

現金や有価証券など金銭としてくくられるものと不動産を除く品物を指します。

実物が存在し見たり触ったりできるものに対して用いられる表現であり権利や資格など形がない概念的なものに対しては使いません。

基本的には人が使うために用意されたものを表し、自然に生えている木や道端に落ちている石ころなども切ったり拾ったりなどして人が使うために用意すると「物品」になります。

「金品」と「物品」の違い

「金品」「物品」の違いは「金銭」です。

「金品」には金銭が含まれますが「物品」に金銭は含まれません。

品物の価値を強調した表現が「金品」で物質的な存在として品物をとらえた表現が「物品」です。

「金品」の例文

・『強盗に金品を奪われる』
・『賄賂として金品を送る』

「物品」の例文

・『物品の取引について協議する』
・『物品の取り扱いについて注意する』

まとめ

「金品」「物品」は金銭を含むかどうかと価値の違いで区別されます。

日常会話でも使う言葉なのでそれぞれの正しい意味と区別の基準を知っておきましょう。

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