「祭り」と「年中行事」はどちらも非日常のイベントを指す言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しどのような違いがあるのでしょうか。
どのような今回は、「祭り」と「年中行事」の違いを解説します。
「祭り」とは?
「祭り」とは、「祖先や神様を祀る儀式」もしくは「盛大に行われる催し物」を意味する言葉です。
「祭り」の使い方
本来は祖先や神様を祀り感謝の祈りを捧げる儀式を指す言葉でしたが、儀式の一環として歌ったり踊ったりなど賑やかな催しが行われたことから盛り上がるように開催される催し物を指す意味でも使われています。
現在でも「祭り」の多くは宗教性や儀式性を帯びたものですが楽しみや賑やかしのために行われる祭祀の要素が一切ない「祭り」も開催されています。
「年中行事」とは?
「年中行事」とは、「1年のうち決められた時期に行われる儀式や催し」を意味する言葉です。
「年中行事」の使い方
毎年特定の時期に行われる決められた行為を指します。
本来は儀式的な意味合いが強い伝統的な行為に対して用いる表現ですが、毎年恒例になっている活動や行動であれば新しいものでも「年中行事」に含まれます。
ある程度の範囲に広まり定着しているものに対して用いられる表現で個人的に毎年やっているだけの私的な行為には使いません。
「祭り」と「年中行事」の違い
「祭り」は多くの人が参加する集団行為として開催されるのに対し、「年中行事」はやる人は多いものの集団で活動するのではなくそれぞれが個別に行うという違いがあります。
祭事や記念として皆でやるのが「祭り」、一年の恒例として皆がやるのが「年中行事」です。
「祭り」の例文
・『祭りで神輿を担ぐ』
・『祭りの期間は通行止めになる』
「年中行事」の例文
・『年中行事を大切にする』
・『年中行事で季節の訪れを感じる』
まとめ
「祭り」と「年中行事」どちらもイベントに当たるものですが指しているものは全く異なります。
それぞれの意味を正しく理解して区別しましょう。