この記事では、「亢進」と「促進」の違いを分かりやすく説明していきます。
「亢進(こうしん)」とは?
「亢進」とは、「気持ちや病勢などが、高ぶり進むこと」や「物事の度合いが高まること」を意味する言葉です。
「亢進」の使い方
「亢進」は先述したように「(物事の度合いや気持ち、病勢など)が高ぶって進んでいる状態」を指して使用します。
また、医療用語としての「亢進」は「病状が高いレベルまで進行すること」や「必要な量を越えて、過剰なこと」という意味を指して使用されます。
「促進(そくしん)」とは?
「促進」とは、「物事がはかどるように促すこと」を意味する言葉です。
「促進」の使い方
「促進」は動詞として用いる場合は「○○を促進させる」や「○○を促進させた」のように使役動詞の「せる・させる」を添えて使用します。
「亢進」と「促進」の違い
「亢進」は主に「状態が高ぶって進行すること」を意味するのに対し、「促進」は「物事の進行が捗るように促し、働きかけること」を意味します。
「亢進」の例文
・『動悸亢進とは、動悸と共に心臓の拍動を自覚する状態のことを指す』
・『飲酒は、アルコールが満腹中枢を麻痺させるため、食欲を亢進させると言われている』
・『このままインフレーションが亢進していくと、国民の生活がさらに逼迫する可能性が高い』
「促進」の例文
・『この薬味には、血行を促進させる作用があり、代謝が高まる』
・『共通の知人を仲介することで、2人の関係改善を促進させることができそうだ』
・『他のコンテンツとタイアップすることで、顧客獲得の促進を図る』
まとめ
・「亢進」とは、「気持ちや病勢などが、高ぶり進むこと」や「物事の度合いが高まること」を意味する言葉です。
・「促進」とは、「物事がはかどるように促すこと」を意味する言葉です。
・「亢進」は主に「状態が高ぶって進行すること」を意味するのに対し、「促進」は「物事の進行が捗るように促し、働きかけること」を意味します。