この記事では、「横着」と「横柄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「横着」とは?
「横着」は「おうちゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「やるべことをわざと怠けて、できる限り楽に済まそうとすること」という意味です。
2つ目は「わがままで厚かましい言動をすること」という意味です。
「横着」の言葉の使い方
「横着」は名詞・形容動詞として「横着だ・である」「横着な態度」などと使われます。
「横着」は元々仏教用語で、「修行や勤行に真面目に取り組まず怠けている様子」を表す言葉です。
「横」は「よこ」とも読み「東西・左右の方向」から転じて「ほしいまま」「かって気まま」という意味、「着」は「つ(く)」とも読み「衣服などを身につける」から転じて「ぴったりくっつく」「ある状態で定まる」という意味、「横着」で「勝手気ままな状態に定まる様子」になります。
「横柄」とは?
「横柄」は「おうへい」と読みます。
意味は「偉そうに大きな態度を取る様子」です。
人を見下して無礼な言動をすることを表します。
「横柄」の言葉の使い方
「横柄」は名詞・刑鵜用動詞として「横柄だ・である」「横柄な態度」などと使われます。
語源は「押柄(おしから)」で、「押しの強い人柄」を略した言葉です。
次第に「おうへい」と音読みされる様になり、「横」の漢字があてはめられました。
「横着」と「横柄」の違い
「横着」は「勝手気ままな状態に定まる様子」です。
「横柄」は「押しの強い人柄」です。
「横着」の例文
「横着」の例文は以下の通りです。
・『部下が横着して連絡をよこさない』
・『彼女は横着して何でもメールで済まそうとする』
・『横着して靴下を裏返しに履く』
「横柄」の例文
「横柄」の例文は以下の通りです。
・『レストランでスタッフに横柄な態度を取る』
・『社長が横柄なのは仕方が無い』
・『面接官が横柄だったので内定を辞退する』
まとめ
今回は「横着」と「横柄」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。