「選別」と「選定」の違いとは?分かりやすく解釈

「選別」と「選定」の違いとは?違い

「選別」「選定」はどちらも選ぶことに関連する言葉です。

2つの言葉は具体的にどのような行為を指し、違いはどこにあるのでしょうか。

今回は、「選別」「選定」の違いを解説します。

「選別」とは?

「選別」とは、「多くのものの中から選んで区別をつけること」を意味する言葉です。


「選別」の使い方

たくさんあるものの中から条件に合うものを選り分ける行為を指します。

大きさや形など基準と照らし合わせてふさわしいものを選び出したり条件づけで区別したりするさまを指し、基本的にはたくさんある全てのものをチェックして一つずつ判別して選ぶ行為を表す言葉です。

条件に当てはまるものがいくつかあるのかはに分からないので場合によっては条件に合うものがひとつもない、もしくは全てが条件に当てはまるなど極端な結果になる可能性もあります。


「選定」とは?

「選定」とは、「たくさんの中から選び出してそれに決めること」を意味する言葉です。

「選定」の使い方

まだ決まっていないものを決めるために多くの中から選び出す行為を指します。

選んで決定する行為を表しますが選び方や決め方に特に決まりはありません。

複数のものの中から条件に該当するものや目的にふさわしいものを選びそれに定める行為が「選定」です。

「選別」と「選定」の違い

たくさんの対象全てを一つずつ判定し選り分けるのが「選別」、たくさんの中からいくつかを選んで決めるのが「選定」という違いで区別されます。

「選別」はたくさんあるすべてのものを見定めるのに対し、「選定」では限られたもののみが選び出されます。

「選別」の例文

・『ひよこの雌雄を選別する』
・『規格に合っているものを選別する』

「選定」の例文

・『世界百名山を選定する』
・『授業で使う教科書を選定する』

まとめ

「選別」「選定」は全く異なる行為を指しています。

取り違えると全く意味が通じなくなってしまうのでそれぞれの意味を正しく理解して使いましょう。

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