「節供」と「節句」の違いとは?分かりやすく解釈

「節供」と「節句」の違いとは?違い

この記事では、「節供」「節句」の違いを分かりやすく説明していきます。

「節供(せっく/せく/せちく)」とは?

「節供」には複数の読み方があり、どの読み方を用いるかによって指し示す意味が異なります。

「節供(せっく/せく)」「伝統的な年中行事、及びそれを行う季節の節目となる日」を意味する言葉です。

そして、「節供(せちく)」「節日に備える供御」と意味する言葉です。

「節日(せちにち)」「季節の変わり目に際して、祝辞をする日」のことであり、「供御(くご)」「飲食物をいう女房詞」を意味します。

「節供(せちく)」具体的な例としては、元旦の「おせち」や正月の15日にいただく「七草粥」、3月3日の「草餅」、7月7日の「索餅」、10月初めの亥の日にいただく「亥の子餅」などがあります。


「節供」の使い方

「節供」は名詞として使われています。


「節句(せっく)」とは?

「節句」とは、「伝統的な年中行事、及びそれを行う季節の節目となる日」を意味する言葉です。

「節句」は古くは「節日(せちにち)」とも呼ばれ、古代中国で起こった陰陽五行説に由来します。

日本に伝来した節句には様々なものがありますが、後に江戸幕府が公的行事、公的祝日として定めた「人日(じんじつ)」「上巳(じょうし)」「端午(たんご)」「七夕(しちせき)」「重陽(ちょうよう)」「五節句」として扱われています。

「節句」の使い方

「節句」は名詞として使われています。

「節供」と「節句」の違い

「節供」は読み方によって表す意味が異なり、「節供(せっく/せく)」と読む場合は「節句」と同じく「伝統的な年中行事、及びそれを行う季節の節目となる日」という意味を表します。

つまり、「節供(せっく/せく)」「節句」は表記違いの語なのです。

そして、「節供(せちく)」と読む場合は「節日に備える供御」という意味を表します。

「節供」の例文

・『節供(せっく/せく)の日には近くの親戚たちが集まる』
・『私は毎年、祖母が元旦に作る節供(せちく)が楽しみであった』

「節句」の例文

・『節句にまつわるエピソードがテレビで紹介されていた』

まとめ

「節供」には複数の読み方があり、「節供(せっく/せく)」と読む場合は「伝統的な年中行事、及びそれを行う季節の節目となる日」を意味します。

そして、「節供(せちく)」と読む場合は「節日に備える供御」を意味します。

一方、「節句」「節供(せっく/せく)」と同じく「伝統的な年中行事、及びそれを行う季節の節目となる日」を意味する表記違いの語になります。

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