この記事では、「特質」と「特性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「特質」とは?
「特質」とは何かが持っている特別な性質を指します。
どんなものでもなんらかの性質は持っているものですが、他のものにはあまりない特筆すべき性質を指して使う言葉です。
たとえば水は様々な性質を持っている液体ですが、様々なものを溶かす能力があることや固体液体気体といった状態を人の手で変化させやすいというのが「特質」として挙げられます。
このようにそれが持っているなんらかの性質に言及したい時に使われる言葉が「特質」です。
「特性」とは?
「特性」とは何かが持っている特別な性質です。
基本的には「特質」と同じですが「特性」の場合はそれによって何が起きるか、何によってこの現象が起きているかという場合に使われます。
例を上げると塩の「特性」によって水分が吸収され旨味が凝縮されます、というように文章として重要な部分はその特別な性質そのものではありません。
その性質が特筆すべき働きをしているけれど、その性質よりもそれによって得られる現象や結果こそが重要という時に、その特別な性質を指す言葉が「特性」です。
「特質」と「特性」の違い
「特質」と「特性」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも何かが持っている特別な性質を指す言葉ですが、「特質」はその性質そのものに言及する場合に使われる言葉で、「特性」はその性質によって引き起こされる現象やその結果に言及したい場合に使われる言葉です。
文章内におけるその性質の重要度の違いが「特質」と「特性」の違いと言えるでしょう。
まとめ
持っている意味は同じですが使い方に差がある言葉が「特質」と「特性」です。
その性質に焦点を当てたいなら「特質」を使い、結果や現象に焦点を当てそれを起こした性質として軽く触れるなら「特性」という言葉を使うというのが、「特質」と「特性」の使い分けになります。