「招集」と「召喚」の違いとは?分かりやすく解釈

「招集」と「召喚」の違いとは?違い

似たような行為を表す言葉として「招集」「召喚」があります。

2つの言葉はどのような基準で使い分けられているのでしょうか。

今回は、「招集」「召喚」の違いを解説します。

「招集」とは?

「招集」とは、「複数の人を招いて集めること」を意味する言葉です。


「招集」の使い方

複数の人に声をかけ指定した場所に来るよう伝えて呼び集める行為を指します。

一般的にはその人たちがいなければ成立しない物事を実行するために必要な人を招き集める行為を指します。

株主がいないと開けない株主総会や理事が集まらないと成立しない理事会など、必要な人員を指定した日付と場所に招き寄せる行為が「招集」です。

よく似た言葉に「召集」がありますがこちらは国会議員を呼び集める行為にのみ使われる表現です。


「召喚」とは?

「召喚」とは、「人を呼び出すこと」を意味する言葉です。

「召喚」の使い方

離れた場所にいる人に対して連絡を入れ指定した場所に来るよう伝えて呼び寄せる行為を表します。

外国に赴任している人を本国に呼び戻すときに使うほか、裁判所が裁判の関係者を指定した日時に指定する場まで来るよう命じて呼び出す行為を表す言葉です。

基本的には命令に近い強制力を伴う呼び出し行為に対して使います。

「招集」と「召喚」の違い

「招集」「召喚」の違いは「人数」「強制力」です。

「招集」は複数の人に声をかけ指定の場所に呼び集める行為を指すのに対し、「召喚」は個人に対し日時と場所を指定してくるよう命じる行為を指します。

「招集」は対象が必ず複数で「召喚」は基本的に個人が対象です。

「招集」は必要に応じて呼び集めてはいるものの強制力のないお願いですが、「召喚」は命令なので強制力を伴います。

「招集」の例文

・『株主総会を招集する』
・『緊急事態なので委員会を臨時招集する』

「召喚」の例文

・『抗議のため大使を召喚する』
・『裁判に証人を召喚する』

まとめ

「招集」「召喚」はどちらも呼び寄せる行為を指しますが意味は大きく異なります。

基準を正しく理解して区別してください。

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