「前提」と「仮定」の違いとは?分かりやすく解釈

「前提」と「仮定」の違いとは?違い

この記事では、「前提」「仮定」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前提」とは?

ある物事が成立するための前置きとして必要な事柄という意味です。

「前」という漢字には、あらかじめ、先だって、ある時点よりもまえという意味があり、「提」という漢字には、さしだす、かかげるという意味があります。

このことから「前提」には、あらかじめ差し出すという意味が含まれることがわかります。

ある物事を成立させるために、あらかじめ出す条件のことをいうのです。

たとえば、ある人とつき合うとします。

つき合うための条件として、結婚があります。

つき合うということを成り立たせるためには、結婚という条件があるのです。

これを「結婚を前提につき合う」といいます。


「仮定」とは?

はっきりしていないこと、定まっていないことを、仮にこうだと定めること、またその定めた事柄という意味です。

「仮」という漢字には、かり、かりに、かりの、「定」という漢字には、さだめる、さだまる、きめる、きまるという意味があります。

このことから「仮定」には、仮に決めるという意味があることがわかります。

「明日は晴れるものと仮定をして」のような使い方をします。

明日の天気はどうなるかわかりません。

天気予報で晴れの予想が出ていても、次の日の天気が100%晴れになるとは限りません。

先ほどの例は、はっきりしていない明日の天気を晴れと仮に定めてという意味になります。

はっきりしない事柄を真実であると仮に定めて、話を進めるときに用います。


「前提」と「仮定」の違い

「前提」「仮定」の違いを、分かりやすく解説します。

「前提」は、ある事柄を成り立たせるために必要な事柄という意味です。

仮にこうだと定めるという意味ではありません。

「仮定」は、はっきりしない事柄を仮に定めることをいいます。

「もしもこうなら」といった意見合いです。

まとめ

一方は物事を成り立たせるための条件、もう一方は仮に定めることで、意味が異なります。

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