「公益費」と「共益費」の違いとは?分かりやすく解釈

「公益費」と「共益費」の違いとは?違い

賃貸住宅などの契約にはよくわからないものがたくさんあります。

特に支払うお金に関して、家賃とは別に「敷金」「礼金」「管理費」「共益費」などが請求されることもあり、何の費用なのかがわかりません。

また、「公益費」もあるようで、区別がつきません。

この記事では、「公益費」「共益費」の違いを分かりやすく説明していきます。

「公益費」とは?

「公益費」とは、使用されるケースにおいては賃貸住宅の費用として貸主に支払うもので、共同で使用する部分の費用に関して借主が分担して支払うという意味を持つものですが、実際にはこのような言葉は存在しないようです。

インターネット上にごく少数の記述が発見できますが、どれも後述の「共益費」の間違いと思われます。

このような間違いが起こった背景としては、おそらく「公用部分の費用」であること、また、「公益法人」という団体名が広く知られているのが要因でしょう。


「共益費」とは?

「共益費」とは、賃貸住宅の費用として貸主に支払うもので、集合住宅などで、共同で使用する部分にかかる費用を使用者で分担するという意味を持ちます。

場合によっては「管理費」という名称で同様の費用を請求するケースもあります。


「公益費」と「共益費」の違い

「公益費」「共益費」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つの言葉は、賃貸住宅などで借主が貸主に支払うものの中で「家賃」に含まれないもののことを示すもので、ほぼ同じ意味で使用されますが、根本的な問題として「共益費」という言葉はそもそも公式には存在しておらず、「共益費」の漢字間違いである可能性が非常に高いということです。

まとめ

この記事では、「公益費」「共益費」の違いに関して説明してきました。

この2つのように、同じような響きで同じような意味を持つ言葉が、本来はあり得ない用途で使われるようになり、それが一般的になることも、言葉が生きているからとも言えます。

例えば、おなじ「公」「共」を使ったものだと「公営駐車場」は、よく見ますが、「共営駐車場」は意味としては通じますが実際には見たことがありません。

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