この記事では、「合わせる顔がない」と「ばつが悪い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「合わせる顔がない」とは?
「合わせる顔がない」の意味は、「相手に対し申し訳ないという気持ちがあり、その人と会いたくないと思うこと」という意味です。
相手に迷惑をかけたり、不快にさせたりなどして、その人の前に出られない状態を表します。
「合わせる顔がない」の言葉の使い方
「合わせる顔がない」は、慣用句として使われます。
恥ずかしいことや申し訳ないことをしてしまい、とても相手の顔をまともに見られないという気持ちを例えています。
「相手と対面すること」ですので、「会わせる顔がない」は誤用になります。
「ばつが悪い」とは?
「ばつが悪い」の意味は、「その場の雰囲気やなりゆきから、居心地が悪いと思うこと」です。
相手に対し気まずい思いがして、そこに居づらい状態を表します。
「ばつが悪い」の言葉の使い方
「ばつが悪い」の「ばつ」には2つの語源があります。
1つ目は「跋(ばつ)」という語という説で、「書物の末尾に記す文章」という意味です。
2つ目は「場都合(ばつごう)」を略した語という説で、「その場の成り行きや様子」という意味です。
「罰が悪い」は誤用になります。
「合わせる顔がない」と「ばつが悪い」の違い
「合わせる顔がない」は「恥ずかしいことや申し訳ないことをしてしまい、とても相手の顔をまともに見られないこと」です。
「ばつが悪い」は「その場の雰囲気やなりゆきから、居心地が悪いと思うこと」です。
「合わせる顔がない」の例文
「合わせる顔がない」の例文は以下の通りです。
・『預かったお金をなくしてしまい、みんなに合わせる顔がない』
・『離婚して親戚に合わせる顔がない』
・『受験に失敗して恩師に合わせる顔がない』
「ばつが悪い」の例文
「ばつが悪い」の例文は以下の通りです。
・『ずる休みがバレてばつが悪い』
・『噂話を本人に聞かれてばつが悪い』
・『相手の名前を間違って連呼してしまいばつが悪い』
まとめ
今回は「合わせる顔がない」と「ばつが悪い」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。