この記事では、「個体差」と「個人差」の違いを分かりやすく説明していきます。
「個体差」とは?
「個体差(こたいさ)」とは、同一種の生物集団の中で、各個体間での心や体の差異のことを言います。
「個体差」の「個」は「物を数える語」、「この一つの」、「この一人の」などの意味があります。
また、「体」は「からだ」、「ありさま」、「すがた」などを表しています。
さらに「差」は、「さす」、「ちがう」、「さしひき」などを指しています。
「個人差」とは?
「個人差(こじんさ)」とは、個人間にみられる精神的、身体的な特性の差異のことを表しています。
「個人差」の「個」と「差」は、前述のとおりの意味になります。
さらに「人」は、「ひと」、「にんげん」、「他人」などを指しています。
「個体差」と「個人差」の違い
「個体差」と「個人差」の違いを、分かりやすく解説します。
「個体差」とは、同一種の生物集団の中で、各個体間での精神的、身体的の差異のことを表しています。
一方、「個人差」は個人間にみられる精神的、身体的な特性の差異のことを言います。
「個体差」は生まれ持ったその生物の特質を指していますが、「個人差」は人が成長していくにつれ、周りの環境などの影響などにより、受け入れたものなどを表しているので、この点に違いがあります。
「個体差」の例文
・『どちらの犬も個体差はありますが、どちらも人懐っこい性格です』
・『同じ親でも性格や体型は個体差が出るものです』
・『同じ種類の鳥でも、よく見ると個体差があるのが分かります』
・『個体差は生まれつきのものなので、それを活かしていきたいものです』
「個人差」の例文
・『同じ状況でも、その反応の仕方には個人差があります』
・『捉え方には個人差があり、必ずしもこれが正しいと言うことはできない』
・『それぞれ特有の個人差がある所が、魅力だとも言えます』
・『個人差があることをお互い認めることが必要です』
まとめ
「個体差」は漢字の意味で見てみると、「個の体の差」のような意味合いになります。
また、「個人差」は漢字の意味でみると、「個の人(間)の差」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。