この記事では、「主犯」と「主犯格」の違いを分かりやすく説明していきます。
「主犯」とは?
「主犯」とは複数人によって起こされた犯罪でその中核となった犯人です。
こういったことをしようと発案し計画を考え実行した犯人が「主犯」となります。
犯行に及んだ人たちが普段の人間関係がどのようなものかは問わず、その犯罪行為においては明確な上下関係がありそのトップにあたる人物が「主犯」です。
犯行に関わった人が何人いても「主犯」として扱われるのは一人だけですし、「主犯」にあたる人が複数いる場合には「主犯」という言葉自体使われません。
「主犯格」とは?
「主犯格」とは複数人によって起こされた犯罪で中核となった犯人または犯人達のことです。
「主犯」とほぼ同じですが「主犯格」には流れで音頭を取っていた人など、犯人グループに明確な上下関係や指揮系列はないけれど中核的存在になっていた人に使われます。
また複数のグループが関わっているような大規模犯罪ではその中核となっていたグループに所属していた全員が「主犯格」です。
そのため「主犯格」は一人のこともあれば複数人いることもありますし、「主犯」と言えるような犯人が複数いることから「主犯格」と呼称することもあります。
「主犯」と「主犯格」の違い
「主犯」と「主犯格」の違いを、分かりやすく解説します。
複数人による犯罪で中核となった一人が「主犯」で、複数人による犯罪で中核となった人や人達が「主犯格」です。
「主犯」がいる場合は犯行グループ内で立案指揮者と参加者のような実行における上下関係がありますが、「主犯格」の場合犯行グループの中でも明確な上下関係がない場合もあります。
また「主犯」という場合一人しか中核人物がいませんが、「主犯格」という場合中核人物が一人の場合も複数の場合もあるでしょう。
まとめ
まず犯行の中核である一人の人物を指す言葉として「主犯」があり、明確にそういう立場ではないけれど実質的に「主犯」のようなものという意味で「主犯格」という言葉ができています。
また実用においては中核が一人なら「主犯」で複数人なら「主犯格」と使い分けられていることもあるでしょう。