「談合」と「官製談合」の違いとは?分かりやすく解釈

「談合」と「官製談合」の違いとは?分かりやすく解釈違い

「談合」「官製談合」はどのような違いで区別されているのでしょうか。

今回は、「談合」「官製談合」の違いを解説します。

「談合」とは?

「談合」とは、「競争入札の参加者同士が話し合いで落札価格と落札者を決める不正行為」を意味する言葉です。


「談合」の使い方

契約を希望する者全員に条件を提示させて競わせ最も有利な条件を提示した相手と契約を結ぶ仕組みのことを「競争入札」といいます。

参加者同士で価格競争が行われる競争入札は最も安い価格で物事を実行するための仕組みです。

競争原理で価格が下がる競争入札において参加者がグルになって競争せず話し合いにより高値での受注と受注者を決めてしまうことを「談合」といいます。

本来行われるはずの価格競争が行われず高値での落札になり発注者に不利益が生じます。


「官製談合」とは?

「官製談合」とは、「国や地方自治体が主導して行われる不公正な競争入札」を意味する言葉です。

「官製談合」の使い方

国や地方自治体が行う事業を公共事業と言いますが、公共事業はできるだけ安い価格で発注するため複数の企業による競争入札で契約先を決めます。

契約を希望する企業間で競争が行われることで落札価格が下がるのですが、発注金額の下がりすぎを嫌う参加者が発注者である国や自治体の担当者を抱き込んで作り上げる不正の仕組みが「官製談合」です。

「官製談合」は発注者側が主導して入札を調整し落札価格と落札者を恣意的に決めます。

「談合」と「官製談合」の違い

参加者同士の話し合いで行われる競争入札の調整が「談合」、競争入札の主催者である公務員の主導で行われる入札調整課が「官製談合」という違いで区別されます。

「談合」は民間の入札案件でも使える言葉なのに対し、「官製談合」は公共事業で公務員が主導している場合のみに使う表現です。

「談合」の例文

・『談合の実態が明らかになる』
・『参加企業が談合して価格を調整していたらしい』

「官製談合」の例文

・『官製談合は根の深い問題だ』
・『公務員への賄賂がなければ官製談合は成立しない』

まとめ

「談合」「官製談合」は公務員が関与しているかどうかで区別されます。

ニュースでもよく耳にする言葉なので2つの違いを正しく理解しておきましょう。

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