「苦境」と「逆境」の違いとは?分かりやすく解釈

「苦境」と「逆境」の違いとは?分かりやすく解釈違い

この記事では、「苦境」【くきょう】と「逆境」【ぎゃっきょう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「苦境」とは?意味

苦しいと思うだけでなく、その状況が困難であると思う境遇にいることを「苦境」【くきょう】といいます。

「苦境に立たされる」といえば、いかに自分が難しい難題をぶつけられ、そこから逃げ出せない困難な状況であるかを表すわけです。

主に、自分が苦しい状況に置かれたさまを表しますが、一時的に苦労して困る場面で使われています。


「逆境」とは?意味

長いこと多くの苦労が続いて苦しんでいる状況を表すのが「逆境」【ぎゃっきょう】といいます。

「逆境に喘ぐ」とは、不幸続きで精神的に酷く落ち込んでしまう状態から脱け出せずに苦しむ自分のさまを表すわけです。

また、仕事に没頭したいと思ったとき、子どもが大怪我したり、家が火事に燃えてしまったなど過酷と感じる現実にぶちあたったり、穏やかに過ごせないといった人生を指します。


「苦境」と「逆境」の違い

「苦境」「逆境」の違いを、分かりやすく解説します。

困った境遇に遭い、苦労することが「苦境」です。

その苦労がつらいと感じて精神的に乗り越えられないと思う人は、大変な状況に仕事も手につかなくなり、食事すら喉を通らなくなってしまうのです。

もう一方の「逆境」は、人よりも過酷な現実にぶちあたり、穏やかに人生を生きられないことという意味があります。

普通に穏やかな生活がしたいと思っているのに病気になったり、事故に遭うなど苦労することばかりが起こる境遇に解決策を見いだすわけです。

「苦境」の例文

・『苦境に立つ店が潰れないよう地元の人が支えている』
・『会社が苦境にあえいでいるとき、社長は女と遊んでいた』

「逆境」の例文

・『逆境に打ち勝つには、精神面を鍛えることが大事である』
・『若い頃から逆境に喘ぐ人生を送り、心底疲れてしまった』

まとめ

似ているようで、少し意味や使う状況に違いがある言葉を2つご紹介しました。

自分なりに使い方を工夫して、どのような状況であるか示してみるといいでしょう。

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