「温情」と「恩情」の違いとは?分かりやすく解釈

「温情」と「恩情」の違いとは?分かりやすく解釈違い

同じ「おんじょう」と読む「温情」「恩情」には、どのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「温情」「恩情」の違いを分かりやすく説明していきます。

「温情」とは?

「温情」には、「温もり」が用いられています。

その「温もり」を感じることができる情が「温情」

つまり、温かみのある優しい心や思いやりのある寛大な心が「温情」です。

情が深い温かな心のことを意味し、周りの人に対し温かくて優しく思いやりのある心遣いを意味します。

言い換えれば、「気遣い」「配慮」「心配り」「思いやり」などと同じです。


「温情」の使い方

「温情に甘える」「温情を施す」「温情にすがる」「温情のこもった言葉」などといった形で用いられます。


「恩情」とは?

「恩情」には、慈しみや情けといった意味を持つ「恩」が用いられています。

その「恩」を感じる心が「恩情」

情け深い心や慈しみの心が「恩情」となります。

目上の人から与えられる情け深い心や慈しみの心を意味する言葉となります。

言い換えれば、「哀れみ」「お情け」「ご恩」「恵み」などと同じです。

「恩情」の使い方

「恩情に感謝」「恩情を受ける」「恩情に報いる」などといった形で用いられます。

「温情」と「恩情」の違い

「温情」「恩情」共に相手に対する優しい気持ち、心を意味する言葉です。

そのうえで、「温情」は、温かみのある優しい心や思いやりのある寛大な心。

「恩情」は、情け深い心や慈しみの心を意味する言葉となります。

このように、ポイントは思いやりの心なのか、情け深い心なのか、といった違いとなります。

「温情」の例文

・『私は彼の温情溢れる人柄が大好きです』

・『温情に甘えてばかりではいけない』
・『恩師から温情のこもった手紙を頂き涙が止まりません』
・『彼の温情のお陰で今の私がいます』

「恩情」の例文

・『恩師の恩情に報いるため、頑張る必要がある』

・『育ての親からの恩情に感謝しています』
・『この恩情は一生忘れません』
・『彼は恩情に富む人です』

まとめ

同じような心でも微妙に意味が異なる2つの言葉となります。

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