意識を喪失している状態を指す言葉として「気絶」と「睡眠」があります。
どちらも刺激に対して反応が返ってこない状態ですが何の違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「気絶」と「睡眠」の違いを解説します。
「気絶」とは?
「気絶」とは、「突然発生する短時間の意識喪失状態」を指す言葉です。
「気絶」の使い方
周囲の状況や状態を認識する人体の働きを「意識」といいます。
意識があるおかげで周囲の状況を正しく認識し刺激に対して反応を返せますが、さまざまな理由により一時的に意識が失われることがあります。
突発的に発生する意識の喪失を表す言葉が「気絶」です。
「失神」「気を失う」などと同じ意味の言葉で、脳に発生した一時的な血流障害により物事を認識できなくなる状態を指します。
血流不足や神経の異常など原因はいろいろ考えられますが重大な病気の予兆である可能性も高く、短時間であっても非常に危険です。
「睡眠」とは?
「睡眠」とは、「心と体を休めるため周期的に訪れる意識の喪失状態」を指す言葉です。
「睡眠」の使い方
動物は意識を覚醒している間に活動しますが、常に覚醒状態だと心と体が休まらず疲労が蓄積してしまいます。
心身を休めるため周期的にやってくる意識の喪失状態が「睡眠」です。
一般的には昼間に活動し夜間は「睡眠」で心身を休めます。
「気絶」と「睡眠」の違い
脳の血流不足など体の異常で発生する意識の喪失が「気絶」、生理的反応として周期的になる意識の喪失が「睡眠」という違いで区別されます。
「気絶」が正常ではない反応なのに対し「睡眠」は正常な生理現象です。
「気絶」の例文
・『あまりのショックで気絶する』
・『緊張しすぎて気絶してしまった』
「睡眠」の例文
・『十分な睡眠が健康の秘訣だ』
・『大きな音で睡眠を妨害された』
まとめ
同じ意識の喪失を表す言葉でも「気絶」と「睡眠」ではまるで意味が異なります。
病気など重大な危険につながる可能性もあるのでそれぞれの違いを正しく知っておきましょう。