この記事では、「金封」と「のし袋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金封」とは?
「金封(きんぷう)」とは、冠婚葬祭の場面で、金銭を贈る際に金銭を納める封筒や折り紙のことを表しています。
「金封」は「祝儀袋」、「不祝儀袋」、「香典袋」、「慶弔袋」、「熨斗袋」などとも呼ばれています。
「金封」には「奉書紙(ほうしょし・ほうしょがみ)」や「檀紙(だんし)」などの和紙が使われています。
用途に合わせて水引(みずひき)を結び、熨斗(のし)をつけます。
「のし袋」とは?
「のし袋(熨斗袋)」とは、水引や熨斗が印刷してある和封筒のことを言います。
「のし袋」の右肩にある小さな飾りが「熨斗」です。
「熨斗」は「熨斗鮑(のしあわび)」の略で、鮑を薄く伸ばして(のして)干し、和紙で包んだものがもとになっています。
現在はそれが簡略化し、代わりに紙が用いられています。
「熨斗」はお祝いの時に添えられるものです。
そのため、弔事の時は「熨斗」のない袋を使用します。
しかし、便宜上、「熨斗」のない弔事用の袋も、「のし袋」と呼ばれることがあります。
「金封」と「のし袋」の違い
「金封」と「のし袋」の違いを、分かりやすく解説します。
「金封」のことを「のし袋」と呼ぶことがありますが、具体的には違いがあります。
水引で結び、熨斗を貼付したものを「金封」、水引や熨斗が印刷されているものを「のし袋」と区別しています。
「金封」と「のし袋」にはこのような違いが見られます。
「金封」の例文
・『金封の約7割は愛媛県で生産されています』
・『金封は地方によって、金封紙とも呼ばれています』
「のし袋」の例文
・『入学祝なので、水引が蝶結びの「のし袋」を使用した』
・『快気祝いに、結び切りの水引の「のし袋」を用意した』
まとめ
今回は「金封」と「のし袋」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「金封」と「のし袋」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。