この記事では、「夏炉冬扇」と「六菖十菊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夏炉冬扇」とは?
夏炉冬扇は、かろとうせんと読むべき言葉です。
文字で記載されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事となりますが、夏の囲炉裏という意味を持つ夏炉の文字に、冬の団扇という意味を所有する冬扇の文字を付け加える事によって誕生した言葉となっています。
以上の事から夏炉冬扇は、時期外れの無駄や無用なものを示すのです。
「夏炉冬扇」の言葉の使い方
夏炉冬扇は、時期外れで役に立たないものや無用なものという意味の言葉として用いられています。
そこから転じて、役に立たない才能や言論といった意味にも使用されているのです。
「六菖十菊」とは?
六菖十菊は、りくしょうじゅうぎくと読むのが正解な言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事ですが、端午の節句に一日遅れた六日の菖蒲という意味の六菖の漢字に、重陽の節句に一日遅れてしまった菊の花という意味がある十菊の漢字を付け足す事で成立した言葉です。
なので六菖十菊は、時期が遅れて役に立たない事を表します。
「六菖十菊」の言葉の使い方
六菖十菊は、本来の時期から遅れてしまい役に立たない、という意味の言葉として使われているのです。
必要な時期からズレてしまった事で、役立たずになってしまった様を指し示す言葉として使用されています。
「夏炉冬扇」と「六菖十菊」の違い
夏炉冬扇と六菖十菊は、時期がズレてしまっているためもう役には立たない、という同じ意味を表す事が可能です。
ただし漢字表記を見比べれば、共通する漢字はない上に、読み方も全然違っている言葉同士です。
まとめ
2つの言葉に共通する漢字は存在せず、読み方も全然似てはいません。
ですが文字通り、夏に囲炉裏や、六日の菖蒲という様に本来必要な時からズレている事を表現した言葉です。
お陰でどちらの言葉も、時期からズレているために役に立たない、という同じ意味を示します。