この記事では、「閉所恐怖症」と「狭所恐怖症」の違いを分かりやすく説明していきます。
「閉所恐怖症」とは?
「閉所恐怖症」は「へいしょきょうふしょう」と読みます。
意味は「密閉された空間にいることで、恐怖を感じる精神的な疾患のこと」です。
エレベーターやバスなど、窓やドアがピッタリと閉められた空間にいることで、「どこへも逃げられない」という不安からパニック発作があらわれます。
症状としては「めまい・吐き気・手足のしびれ」などさまざまで、中には気を失うこともあります。
「閉所恐怖症」の言葉の使い方
「閉所恐怖症」は「恐怖症」と呼ばれる精神疾患の一つです。
「恐怖症」とは「ある一定の条件のもとで極度の恐怖を感じる疾患」のことで、「閉所」は「閉ざされていて出口のない場所」のこと、広さに関係なく、地下空間なども含まれます。
「狭所恐怖症」とは?
「狭所恐怖症」は「きょうしょきょうふしょう」と読みます。
意味は、「極端に狭い場所にいることで、恐怖を感じる精神的な疾患のこと」です。
倉庫や階段など、壁が非常に近い空間にいることで、不安からパニック発作があらわれます。
「狭所恐怖症」の言葉の使い方
「狭所恐怖症」は、「閉所恐怖症」に含まれる症状で、医学用語として使われることはあまりありません。
症状をもつ人が、「閉ざされた空間でなくても、狭い場所全般が苦手」と表現する時に使われる言葉です。
「閉所恐怖症」と「狭所恐怖症」の違い
「閉所恐怖症」は「密閉された空間にいることで、恐怖を感じる精神的な疾患のこと」です。
「狭所恐怖症」は「極端に狭い場所にいることで、恐怖を感じる精神的な疾患のこと、閉所恐怖症に含まれる」です。
「閉所恐怖症」の例文
「閉所恐怖症」の例文は以下の通りです。
・『閉所恐怖症なのでエレベーターに乗れない』
・『彼女は閉所恐怖症なのですぐに窓を開けたがる』
・『閉所恐怖症の人は飛行機も難しい』
「狭所恐怖症」の例文
「狭所恐怖症」の例文は以下の通りです。
・『狭所恐怖症なので迷路が苦手だ』
・『狭所恐怖症で雑居ビルの階段が恐い』
・『彼の部屋は狭所恐怖症には辛い狭さだ』
まとめ
今回は「閉所恐怖症」と「狭所恐怖症」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。