「地元密着型」という言葉がありますが、これは商売の展開方法を地域のことを考えて行うという意味になります。
このとき使われる「密着」というのは「寄り添って」とも言えますが、他にも「密接」という言葉があり、2つの違いは微妙です。
この記事では、「密接」と「密着」の違いを分かりやすく説明していきます。
「密接」とは?
「密接」とは、「接するくらいに近い距離にいる」という意味の言葉です。
「密」という字には、もともと「細かい」という意味があり、そこから「隙間がない」ということを表すようになったものです。
従って、「密接」は、「接して隙間がない」ということになります。
「密着」とは?
「密着」とは、文字通り「ピッタリと着くくらいに近い距離」という意味になります。
場合によっては「近く」というよりは「触れている」くらいであることも多く、「密着取材」と言えば、朝から晩までピッタリと付き添う事になります。
「密接」と「密着」の違い
「密接」と「密着」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは、ともに極めて近くにいることを表した言葉ですが、状態は微妙に違います。
それは「接」と「着」の違いと言っても良いでしょう。
つまり、ほとんどくっついているくらい近い状態が「密接」で、ピッタリとくっついてしまっている状態が「密着」という事になります。
それぞれ比喩的な表現でも使われるので、例えば「ギャングと政治家が密接に繋がっている」というのはかなり近い関係であるが同じではないという事で、「地域密着型の商売」と言えば完全に地域にくっついている事になります。
まとめ
この記事では、「密接」と「密着」の違いを、解説してきました。
一時よく聞いた言葉に「3密」というものがありました。
これは「密閉」「密集」そして「密接」です。
ここまで解説したように、この「密接」はかなり近い状態です。
それを考えれば「密接」状態で長時間過ごすのは危険というのは当然でしょう。