「心痛」と「心労」の違いとは?分かりやすく解釈

「心痛」と「心労」の違いとは?違い

この記事では、「心痛」【しんつう】と「心労」【しんろう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「心痛」とは?意味

不幸なことが起きたとき、心がとても痛くなることを「心痛」【しんつう】といいます。

家族が強盗に襲われて命を奪われた、洪水で家が倒壊してしまったなど自分にとって思い入れがあるものを失ってしまったとき胸が痛み、涙が出そうな状態を表す言葉です。

また、愛する友人の会社が倒産したり、重い病気にかかっていることが分かったとき、わがことのように心を痛める場合もあります。


「心労」とは?意味

相手を心配することを「心労」【しんろう】といいます。

相手を心配するあまり、気苦労して疲れてしまうといったときに使われている言葉です。

大事な家が吹き飛ばされてはいなか、外で飼っている犬は洪水に巻き込まれてないかと、離れている場所からあれやこれやと考えては心配しすぎて精神的に疲れてしまう状態を表します。


「心痛」と「心労」の違い

「心痛」「心労」の違いを、分かりやすく解説します。

戦争が起きて、敵に街を破壊されて家まで失い、路頭に迷う人々を見ると心が痛む気持ちを「心痛」といいます。

何の罪もない人々が機関銃で打たれる姿を見て、その悲惨な光景に胸が痛み、目を背けてしまうといった状況で使われている言葉です。

このような意味から、相手がひどいことに巻き込まれたとき「心痛のことと拝察致します」といい、同情する気持ちを伝えます。

「心痛」の例文

・『適切な治療が受けられず、亡くなられたのは心痛の極みだ』
・『災害で家を失い、子供が大怪我したことが心痛に感じる』

「心労」の例文

・『災害現場で働く息子を心配するあまり、母は心労でやつれた』
・『家出を繰り返す妹のことで心労が重なり、姉は病気になった』

まとめ

どちらも人の心に焦点を当てている言葉ですが、少し意味に違いがあり、使う状況も異なるので、自分なりに使い方を考えて使ってみるといいでしょう。

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