「内密」と「秘密」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「内密」と「秘密」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内密」とは?
「内密」とは、表沙汰にしないことを意味します。
文語的で固い表現方法となる「内密」の場合、企業などが持つ重要な情報、極秘情報を外部に決してもらしてはいけないことを意味します。
どちらかと言えば、個人的な物ではなく企業などの公的な場において用いられる言葉となります。
言い換えれば、「インフォーマル」や「内々」、「シークレット」、「機密事項」、「社外秘」などと同じです。
また、対義語は「公然」です。
「内密」の使い方
「内密」は、「内密の話」や「内密に処理する」、「内密にお願いします」などといった形で用いられます。
「秘密」とは?
「秘密」とは、他人に知られないようにすること。
隠しごと、他人に見せたり教えたりしないこと。
公開されていないこと、人に知られない奥の手といった意味があります。
言い換えれば、「秘やか」、「密か」、「非公開」、「プライバシー」、「口外禁止」などと同じです。
また、対義語は「公開」と「公然」です。
「秘密」の使い方
「秘密」は、「成功の秘密」や「秘密外交」、「秘密兵器」といった言葉のほか、「秘密の話」や「秘密を漏らす」、「秘密にする」などといった形で用いられます。
「内密」と「秘密」の違い
「内密」は、文語的で硬い表現となり、公的な場で用いられることが多い言葉です。
企業などが持つ重要な情報、極秘情報を外部に決してもらしてはいけないことを意味します。
一方、「秘密」は、話し言葉となり、日常会話でよく用いられる言葉となります。
他人に知られないようにすること。
隠しごとといった意味があります。
どちらも、隠し事に違いはありませんが、使用する場面などに大きな違いがあります。
「内密」の例文
・『上司から内密に処理するように指示があった』
・『この話は、内密にお願いしますと相手から言われた』
・『この件は、内密のことを運ぶことに決まった』
・『内密の話を進める』
「秘密」の例文
・『子供の頃の秘密を話す』
・『私には、親に言えない秘密があります』
・『彼に話すと、すぐに秘密を洩らされてしまう』
・『友達と秘密の約束をした』
まとめ
以上のように、微妙な違いのある2つの言葉になります。