何かの講義やプレゼンテーションなどの最後によく行われるのが「質疑応答」、つまり「Q&A」です。
ここで使われる「質疑」というのはどういう意味でしょうか。
似た言葉としての「疑義」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「質疑」と「疑義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「質疑」とは?
「質疑」とは、「しつぎ」と読み、「質問や疑問を投げかける」という意味の言葉です。
通常は「質疑応答」の様な場面で使用され、「質問に回答する」という意味になります。
場合によっては、「質疑」を「質疑応答」と同じ意味で用いることもあります。
英語では、動詞としての「question」です。
「疑義」とは?
「疑義」とは、「ぎぎ」と読み、「疑問や疑念のこと」を表す言葉です。
「疑」は「疑問」あるいは「疑念」を表し、「義」は「異議」や「主義」に使われているように「持っている意見」あるいは「見方」のことを表します。
従って、「疑義」とは、「疑問に感じる意見」のことになります。
英語では「doubt」が近いでしょう。
「質疑」と「疑義」の違い
「質疑」と「疑義」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つは両方とも「疑」という文字が使われており、字面も似ているように見えるのですが、それぞれの意味は違います。
これは、ここまでにすでに解説してきた様に「質疑」は「質問する」のことで、「疑義」は「疑念を持つ」のことです。
つまり、最も大きな違いは、「疑問に思うこと」そのものが「疑義」であり、「疑問に思ったことを聞いてみる」あるいは「疑問に思ったことを表明する」のが「質疑」ということです。
まとめ
この記事では、「質疑」と「疑義」の違いを、解説してきました。
この2つの言葉は、両方とも日常生活で使うことはあまりありません。
「質疑」は「質疑応答」という熟語でしか見ることがありませんし、「疑義」に至っては、大学院で執筆される修士論文や博士論文にも登場することが無い様な言葉です。
しかし、逆に言えば的確に使用すればユニークな文章になるとも言えます。