この記事では、「現存」と「既存」の違いを分かりやすく説明していきます。
「現存」とは?
「現存」とは今現在もそれが存在していることです。
過去に発生したなにかしらのものに対し、それそのものやそれと同じものが今もあり続けていることを「現存」と言います。
生物や物体のような形あるものに対して使うこともあれば、文化や風習のように形のない概念的なものに対して使われることもあるでしょう。
それができてからどれだけの時間が経っているかは関係なく、今だけを見て現在の時点で存在しているなら「現存」です。
「既存」とは?
「既存」とはすでに存在していることや存在していたことを指す言葉です。
たとえば本を読んで何かを学んだ場合それは自分にとっては新しい知識ですが、世間的に見れば知識としてすでに存在していたものであり「既存」の知識になります。
知識だけではなく動物や道具などの物でも、存在していた過去があるなら使われる言葉です。
過去に存在していたなら現在までそれが存続しているかは関係ありません。
「現存」と「既存」の違い
「現存」と「既存」の違いを、分かりやすく解説します。
今現在の時点で存在していることが「現存」で、すでに見つかっていたり存在していたものが「既存」です。
「現存」は今存在していれば過去については問いませんが、「既存」は逆に存在していた過去があれば現在までそれが残っているかは問いません。
また「現存」は物や概念に対して今存在しているなら無条件に使われますが、「既存」は物などにも使われるものの知識や技術について使われることが多く、特に新しい知識や技術とそうでない知識や技術を区別するために使われることが多いです。
まとめ
「現存」と「既存」はそれぞれ今存在しているかどうかと過去に存在していたかという、存在しているかどうかを見る時点が違います。
過去がどうであれ今あるならそれは「現存」ですし、今残っているかに関係なく過去に存在していればそれは「既存」です。