この記事では、「減収」と「減益」の違いを分かりやすく説明していきます。
「減収」とは?
「減収」とは収入として手元に来るお金自体が減ることです。
お店であればなにかの理由であまり商品が売れなかったというのが「減収」になります。
また収入という言葉は個人単位でも使える言葉なので、企業ではなく個人でもなんらかの理由で収入が減っていれば「減収」と言えるでしょう。
収入という入ってくる金額自体が減っていることを指すので、支出が増えているかどうかは「減収」と関係ありません。
「減益」とは?
「減益」とは利益として手元に残るお金が減ることです。
支出はそのままに売上が減ったせいで「減益」になることもありますし、逆に売上はそのままでも仕入れ値などの支出が増えたせいで「減益」になることもあります。
また支出の理由が社内の備品を一斉に買い替えたなど、事業とは直接関係ない事柄にお金を使ったせいであっても利益が減っているなら「減益」です。
利益は企業が使う言葉であり個人の家計簿などで使われることはまずないので、「減益」という言葉も個人で使うことはありません。
「減収」と「減益」の違い
「減収」と「減益」の違いを、分かりやすく解説します。
収入として手元に入ってくるお金が減ることが「減収」で、最終的に利益として手元に残るお金がへることが「減益」です。
「減収」は収入だけしか見てないので支出が増減しているかは関係ありません。
それに対して「減益」は収入と支出を計算した結果のお金が減ることなので収入と支出のどちらも影響があります。
また「減収」は個人に対しても使われることはありますが、「減益」は個人に対して使いません。
まとめ
単純に考えれば収入が減れば利益も減るので「減収」と「減益」を同じに考える人もいますが、「減収」はあくまでも収入が減ることで「減益」は利益が減ることだけを指します。
そのため収入が減っても支出がそれ以上に減っていれば「減収」ではあっても「減益」ではないので、必ずしも「減収」が「減益」と同じ結果になるとは限りません。