「完済」と「完納」の違いとは?分かりやすく解釈

「完済」と「完納」の違いとは?違い

この記事では、「完済」「完納」の違いを分かりやすく説明していきます。

「完済」とは?

「完済」「かんさい」と読みます。

意味は「借金などを全て返し終えること」です。

他人から金銭を借りて、返す義務を負っている者が、全て返し終わることです。


「完済」の言葉の使い方

「完済」は名詞として「完済する・した」「完済証明書」などと使われます。

「完」「欠けた所がない」から転じて「やり遂げる・全うする」という意味、「済」「す(む)」とも読み「助ける・救う」から転じて「仕上げる」という意味、「完済」「仕上げて全うすること」になります。

一般的には「完済」と言う場合、金銭など負債に対して使われることがほとんどです。


「完納」とは?

「完納」「かんのう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は、「支払うべき金銭を全て支払い終えること」という意味で、借金などではなく、報酬や謝礼など支払うべき金銭を全て渡すことです。

2つ目は「渡すべき品物を全て渡し終えること」という意味で、立場が上の相手に渡すと約束した品物を、全て相手のところへ運び終わることです。

「完納」の言葉の使い方

「完納」は名詞として「完納する・した」「完納済み」などと使われます。

「完」「やり遂げる・全うする」という意味、「納」「おさ(める)」とも読み、「役所などに渡し入れる」「献上する」という意味、「完納」「渡すべき相手に渡して全うする」になります。

「完済」と「完納」の違い

「完済」「金銭など負債に対して返し終わること」です。

「完納」「金銭・物品など義務に対して渡し終わること」です。

「完済」の例文

「完済」の例文は以下の通りです。

・『ついに借金を完済する』
・『住宅ローンは息子の代で完済になる』
・『この借金は完済するまであと10年はかかる』

「完納」の例文

「完納」の例文は以下の通りです。

・『卒業までの学費を完納する』
・『期日までに全ての製品を完納する』
・『追徴課税を完納する』

まとめ

今回は「完済」「完納」について紹介しました。

それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。

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