この記事では、「シンギングボール」と「おりん」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シンギングボール」とは?
「シンギングボール」とはチベットの民族楽器です。
球体のボールでなく金属ボウルのような金属製の鉢なので「シンギングボウル」と表記されることも多いでしょう。
鉢の形をした金属製の打楽器であり叩いて演奏する他、叩くためのバチの表面がデコボコしていることから縁をなぞることでも音が出ます。
また叩かれたときの衝撃音や縁をなぞった時の振動が内部に反響して残りやすいので、出した音が長く続きやすいのも特徴です。
演奏する際には大きさの異なる「シンギングボール」をいくつか並べて音階を作ります。
「おりん」とは?
「おりん」とは金属製のお椀のような形をした仏具です。
りん棒という専用の棒で叩くことで音が出ますが、この音が極楽浄土まで届き祈りや供養の心を伝えると言われており、故人や先祖を供養するための仏壇には欠かせない仏具です。
基本的にはお椀の形をしていますがハンドベルのような形をした小型の印金と呼ばれるものや、ずんぐりしたワイングラスに似た形の高台りんというものもあります。
複数必要なものではないので並べて使うことはありません。
「シンギングボール」と「おりん」の違い
「シンギングボール」と「おりん」の違いを、分かりやすく解説します。
金属製の鉢やお椀の形をしたチベットの民族楽器が「シンギングボール」で、金属製のお椀のような形をした仏具が「おりん」です。
「シンギングボール」は縁を叩いたりこすって音を出しますが「おりん」は縁を叩いて音を出すだけでこすって音を出しません。
また「シンギングボール」は複数並べて使うことも多いですが「おりん」は並べて使わず一つだけあれば十分です。
まとめ
「シンギングボール」が生まれたチベットは仏教の影響を強く受けた国なので、「おりん」の影響も強く受けて生まれた楽器なのは間違いないでしょう。
ですがあくまでも「シンギングボール」は楽器で「おりん」は仏具であり用途が違います。