この記事では、「ムーンストーン」と「オパール」の違いについて紹介します。
ムーンストーンとは?
ムーンストーンは長石という鉱物の一種で、オーソクレース(正長石)にアルパイト(曹長石)が含まれるものをいいます。
和名は月長石(げっちょうせき)で、外観が美しい物は宝石とされます。
2種類の長石の層が重なり合うことで、シラーと呼ばれる光の効果が現れます。
ムーンストーンの色は乳白色が多いですが、グリーンやブルー、オレンジ、グレー、ピンクなど様々な色があります。
青い色をしたムーンストーンは、ブルームーンストーンと呼ばれています。
古くは月の輝きの結晶といわれ、神聖視されてきました。
悪霊を祓ったり、予知能力を高める効果があるといわれています。
オパールとは?
オパールは酸化鉱物の一種で、古代ローマ時代には神の石として珍重されていました。
和名では蛋白石(たんぱくせき)といいます。
オーストラリアやメキシコ等が主な産地です。
見る角度によって色が変わるプレイオブカラー(遊色効果)を持つものもあります。
これは表面に近い結晶の構造により、光が反射して虹のような多色の色彩を示す現象をいいます。
オパールには、黒色を主体とするブラックオパールや赤い色をしたファイヤーオパール、乳白色のホワイトオパールなど様々な色があります。
ムーンストーンとオパールの違い
ムーンストーンとオパールは、違う鉱物です。
ムーンストーンは主にインドやスリランカ、ミャンマー等で産出されます。
オパールの産地には、オーストラリアやメキシコ等が挙げられます。
また、ムーンストーンの特徴はシラーという光の効果が見られることで、オパールの特徴はプレイオブカラーという遊色効果が見られることです。
まとめ
ムーンストーンとオパールは違う鉱物で、産出地などにも違いがあります。
シラーという光の効果が見られるのがムーンストーンで、プレイオブカラーという遊色効果が見られるのがオパールになります。