この記事では、「べっ甲」と「琥珀」の違いを分かりやすく説明していきます。
「べっ甲」とは?
「べっ甲」は、甲羅を加工したもので、タイマイというウミガメの甲羅を加工してできる副産物のことです。
なお、「べっ甲」は、現在、副産物の元であるタイマイが絶滅危惧種にあたるため、輸入禁止で今現在普通に市場で売られている「べっ甲」は、タイマイの甲羅の加工物ではなく合成樹脂で作った偽物になります。
これを今現在、本物という形でタイマイの甲羅を加工したものを販売した場合、ワシントン条約に違反したことになり、容赦なく逮捕となるので今現在市場で流通している「べっ甲」は、ワシントン条約制定前に取れた「べっ甲」以外は、犯罪行為となります。
「琥珀」とは?
「琥珀」は、植物の樹液が長い年月をかけて固まっていき化石になったものです。
なお、年月的には数千年という年月を重ねると植物の樹液は化石化するといわれていて針葉樹林の樹脂が時間をかけて固まると黄色とか赤色の宝石のようなものに変貌を遂げ、宝石のようなものになったものを「琥珀」と呼びます。
なお、「琥珀」は時間さえかければ作り出せるので、各国で産出されており、輸出入されています。
「べっ甲」と「琥珀」の違い
両者の違いは、亀の甲羅が原料であるか、針葉樹林の樹液という樹脂であるかです。
「べっ甲」は絶滅危惧種のタイマイの甲羅、「琥珀」は、針葉樹林の樹脂で千年程度時間をかければ出来上がる副産物です。
まとめ
「べっ甲」については、タイマイという亀の甲羅を加工したものでワシントン条約で保護されているため、現在は原料であるタイマイを捕獲することはおろか、殺害すら許されず、まして亀の甲羅を加工することも許されません。
一方で、「琥珀」は貿易が可能でその理由はどこの国でも取れる点時間さえかければ植物が生み出す点が挙げられていて世界中で貿易によりトレードされています。
特に「琥珀」はヨーロッパで貿易が盛んで様々な国がいろいろな国に貿易という形で「琥珀」をトレードしています。