「雑踏」と「人混み」の違いとは?分かりやすく解釈

「雑踏」と「人混み」の違いとは?違い

「雑踏」「人混み」はどちらも同じような状況を表す言葉ですが、どのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「雑踏」「人混み」の違いを解説します。

「雑踏」とは?

「雑踏」とは、「多くの人が行き交って混み合っていること」を意味する言葉です。


「雑踏」の使い方

多くの人が街に出て混雑しているような人が多い状況を表します。

「雑踏」「踏」には足でふむという意味があり、雑多な人たちが地面を踏みしめて歩いている状況を指す言葉が「雑踏」です。

対象にしている人達は不特定多数の名も無き人たちであり特定の人物に対して使う表現ではありません。

自分の知らない世の中の人たちがたくさん集まり入り混じって行き交うような状況を指して「雑踏」と表現します。


「人混み」とは?

「人混み」とは、「人が大勢いて混雑していること」を意味する言葉です。

「人混み」の使い方

狭い範囲にたくさんの人がいて密集している状況を指します。

どのような状況に対しても用いられる表現ですが通勤ラッシュのようなぎゅうぎゅうづめの状態に対して「人混み」という表現はあまり用いられません。

思い通りに動くのには苦労するがある程度自分の意思で行動可能なくらいの混雑状況を指して「人混み」と表現します。

「雑踏」と「人混み」の違い

「雑踏」「人混み」は基本的に同じ意味でありどちらも多くの人が集まっている状況を指します。

一般的には大勢の人がそれぞれの目的で集まっているような混雑状況を「雑踏」というのに対し、「人混み」は目的にかかわらず人が多く集まっている状況全般に対して用いられるという違いがあります。

コンサート会場など大勢の人が同じ目的で集まって混雑している状況は「雑踏」ではなく「人混み」がふさわしい表現です。

「雑踏」の例文

・『都会の雑踏に紛れる』
・『雑踏の中でも目立つ存在』

「人混み」の例文

・『人混みをかき分けて進む』
・『ライブ会場はすごい人混みだ』

まとめ

「雑踏」「人混み」は同じ意味の言葉として使われていますが使う場面や状況には若干の差異があります。

そのまま置き換えても意味は通じますが微妙なニュアンスを理解してふさわしい言葉を選びましょう。

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