「熾烈」と「苛烈」の違いとは?分かりやすく解釈

「熾烈」と「苛烈」の違いとは?違い

この記事では、「熾烈」「苛烈」の違いを分かりやすく説明していきます。

「熾烈」とは?

「熾烈」とは勢いが著しく盛んであるという表現です。

熾という文字は激しく燃え上がるような炎の勢いを指す言葉であり、勢いが強いという意味や激しいという意味の烈を合わせ、激しい勢いという意味を強く強調した言葉が「熾烈」となります。

非常に勢いが激しいという意味で使われますが、熾が火にかかわる文字ということもありただ勢いがあるというだけでなく、雰囲気や空気が白熱しているという意味合いも込められて使われていることが多い言葉です。


「苛烈」とは?

「苛烈」とは厳しく激しいという表現です。

単純に激しいと言うだけではなく、痛みや苦しみを伴っていたり非常な行いや無情な状態かつ激しいことを指します。

ただ「苛烈」という言葉が使われる場面では必ずしも誰かが痛めつけられていたり一方的にやられているというわけではありません。

スポーツなどで勢いはあるけれどお互い限界が近くて苦しい状況などでも使われます。

ただ勢い激しいだけでなく同時に厳しいという二つの状況を一言で表す言葉が「苛烈」です。


「熾烈」と「苛烈」の違い

「熾烈」「苛烈」の違いを、分かりやすく解説します。

非常に勢いが盛んという表現が「熾烈」で勢いが激しいと同時に厳しいという表現が「苛烈」です。

「熾烈」は勢いの激しさだけを表現する言葉であり白熱しているという意味はニュアンス程度ですが、「苛烈」は勢いの激しさだけでなく状況の苦しさのような厳しさという二つの状況や状態を表現する言葉になります。

まとめ

どちらも勢いが激しいという表現ですが、勢いの激しさを特別に強調している「熾烈」と、激しさだけでなく厳しさも含んでいるという「苛烈」では指す状況も使い所も違います。

状況を見て勢いが激しいという点をとにかく強調したいなら「熾烈」を、勢いが激しいと同時にお互い苦しい状況であると表現したいなら「苛烈」を使いましょう。

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