この記事では、「全貌」と「全容」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全貌(ぜんぼう)」とは?
「全貌」とは、「全体の姿」や「物事の全体の有り様」を意味する言葉です。
「全貌」の使い方
「貌」という漢字には「かたち」や「姿」、「様子」、「有り様」という意味が含まれています。
したがって、「全貌」は文字通り「対象の(一部ではなく)全体としての姿かたち、様子、有り様」を指して、「○○の全貌」というような使い方をされます。
「全容(ぜんよう)」とは?
「全容」とは、「全体の姿かたち」や「内容の全て」を意味する言葉です。
「全容」の使い方
「容」という漢字には「いれる」や「おさめる」、「聞き入れる」などの意味の他、「姿」や「かたち」、「様子」という意味も含まれています。
ここでの「容」はこの「姿」や「かたち」、「様子」の意味を表しており、「全容」は文字通り「対象の(一部ではなく)全体としての姿かたち、様子」を指して、「○○の全容」というような使い方をされます。
「全貌」と「全容」の違い
「全貌」と「全容」はいずれも「全体の姿」や「物事の全体の有り様」、「内容の全て」などを意味する言葉であり、2語は類義語の関係に当たると言えます。
「全貌」の例文
・『警察の調査により、事件の全貌が明らかになった』
・『学生たちにも分かりやすいように、資本社会の全貌を簡潔に説明する』
・『クライマックスで物語を包む謎の全貌が露になっていった』
「全容」の例文
・『報道機関によって事件の全容がこと細かに説明された』
・『目的地に近づくにつれ、窓から見える山の全容がはっきりしてきた』
・『作品の全容を分かりやすく解説した動画を探している』
まとめ
・「全貌」とは、「全体の姿」や「物事の全体の有り様」を意味する言葉です。
・「全容」とは、「全体の姿かたち」や「内容の全て」を意味する言葉です。
・「全貌」と「全容」はいずれも「全体の姿」や「物事の全体の有り様」、「内容の全て」などを意味する言葉であり、2語は類義語の関係に当たると言えます。